導入事例 化粧品製造・販売業 株式会社ミルボン様
海外拠点・海外美容室との円滑なコミュニケーションを実現するリアルタイム翻訳ツールの導入
企業プロフィール
- 業種:
- 化粧品製造・販売業
- 従業員数:
- 904名(2024年12月31日時点)
株式会社ミルボンは、美容室向けのヘアケア製品、ヘアカラー剤、パーマ剤などを製造・販売する化粧品メーカーで、美容業界に特化した事業を日本国内および海外に展開しています。国際事業部では、海外拠点の現地スタッフや海外の美容室との会議にリアルタイム翻訳ツールを導入。各地域からの声を即座に把握でき、会話履歴も自動で記録されるため、国際業務の効率化が進みました。
以下は、リアルタイム翻訳ツール導入後約4か月に実施したインタビューの内容です。

インタビューの参加者
株式会社ミルボン 経営戦略本部 情報企画部 情報企画グループ IT企画推進室 大村様
株式会社ミルボン 国際FP本部 国際事業部 国際事業グループ 総括マネージャー 荒川様
フェアユース株式会社 代表取締役 足立(司会)
見出し
企業概要・導入背景
足立(フェアユース):貴社の事業内容について簡単に教えてください。
荒川様(ミルボン):株式会社ミルボンは、美容室向けのヘアケア製品、ヘアカラー剤、パーマ剤などを製造・販売する化粧品メーカーで、日本国内だけでなく、アメリカや中国、韓国など、世界13か国に拠点を持ち、美容業界に特化した事業をグローバルに展開しています。
足立(フェアユース):ミルボン様の海外売上がここ10年で非常に伸びており、アジアを中心にミルボン様の製品が高く評価されています。美容事業をグローバル展開する際に、「リアルタイム翻訳ツール」を導入された目的について簡単に教えてください。
荒川様(ミルボン):国際事業部門で、海外事業展開のため、海外の情報共有や意思決定のスピードが、今後の成長に直結すると感じていました。海外拠点や海外クライアントとのコミュニケーションが増加する中、従来の通訳では対応しきれない課題が出てきました。企画内容をスピーディーに海外に共有したい、会話内容を正確に記録に残したい、多言語に柔軟に対応したいというニーズが高まってきておりました。これらの課題を社内IT部門に相談したところ、リアルタイム翻訳ツールの導入を提案されました。

左1:株式会社ミルボン 経営戦略本部 情報企画部 情報企画グループ IT企画推進室 大村様
左2:株式会社ミルボン 国際FP本部 国際事業部 国際事業グループ 総括マネージャー 荒川様
導入の理由
足立(フェアユース):導入に際して不安だった点や、懸念はありましたか?
大村様(ミルボン):翻訳データの保存方法やデータの保存場所など、情報セキュリティ面での不安がありましたが、フェアユース社とのやり取りの中で解消されました。
足立(フェアユース):数あるツールの中から、フェアユース株式会社のリアルタイム翻訳ツールを選ばれた理由は?
大村様(ミルボン):以前から契約している別製品でフェアユースとの信頼関係がありました。リアルタイム翻訳ツールの導入事例では大企業の導入実績が多いので安心感がありました。また、無償トライアル段階で導入前にツールの利用方法や使い勝手を評価した際に、マイクとスピーカーの設定に関する細かい問題も丁寧にサポートいただけたことも導入の一つの理由です。
実際の導入・運用状況
足立(フェアユース):現在、どのような場面でツールを活用されていますか?
荒川様(ミルボン):日本本社と海外13か国の拠点との業務連携において、海外の現地スタッフとのコミュニケーションに主に活用されています。また、海外クライアント・海外サロンとの打ち合わせでもツールを活用しております。海外の声をリアルタイムに把握できるのは大きなメリットです。その国の文化や考え方に即した展開がしやすくなります。
足立(フェアユース):実際利用した後に、機能の改善について何か要望ありますか。
荒川様(ミルボン):リアルタイム翻訳ツールは即時に翻訳できる点が非常に役立っています。ただし、翻訳精度は対応言語によって異なるため、その点が改善されると良いと考えています。
足立(フェアユース):2025年4月26日にリリースしたAIを活用した「自動校正機能」では、日本語と英語の発話内容の文字起こしに対して、誤字または脱字や文法の誤りを修正して表示されます。業界用語の翻訳精度に関しては、現在の辞書登録機能の強化版として、生成AIを利用した辞書機能を開発中です。


足立(フェアユース):実際に海外拠点との会議で運用上の課題はありますか。
荒川様(ミルボン):海外との会議で通訳の方が同席する場合、日本語と現地言語が飛び交う場面では、文字起こしと翻訳結果が混乱することがあります。このような課題がツール展開を難しくしていました。
足立(フェアユース):2025年4月26日にリリースした「自動言語識別機能」では、複数の言語が使われる会議でも自動的かつリアルタイムに言語を識別することが可能です。
荒川様(ミルボン): この「自動言語識別機能」はとても素晴らしいです。リリース前には一部の会議での利用を諦めましたが、この機能によりリアルタイム翻訳ツールの利用場面が広がると思います。今までは1対1の国同士で活用していましたが、言語自動認識機能により、国ごとの言語を自動で判別し、1対1以上の多国間会議にも活用できると考えています。自動識別機能が展開国全ての言語に対応できると嬉しいです。

言語自動識別機能についてのご説明
足立(フェアユース):活用する中で意外なメリットがあれば教えてください。
荒川様(ミルボン):即時翻訳と議事録が残せる点もとても便利です。また、自社専門用語にはこだわりがあり、直訳では誤解を生むことがあるため、辞書登録機能が利用できるのは大きなメリットです。
今後の展望とメッセージ
足立(フェアユース):フェアユース株式会社に期待することがあれば教えてください。
荒川様(ミルボン):ツール機能がどんどん進化しているので、新機能の情報や活用事例は早めにエンドユーザである我々にもわかるように共有していただきたいです。この「自動言語識別機能」は今回始めて知りましたが、本当に便利な機能で利用できる範囲が広がると実感しています。
また、(2月の)導入時には社内IT部門でリアルタイム翻訳ツールを担当している大村が、機能や利用方法を嚙み砕いて社内マニュアルを作成してくださったおかげでスムーズに利用開始ができました。ですので、フェアユース株式会社もユーザー向けの説明会やマニュアルをサポートしていただけると嬉しいです。
大村様(ミルボン):IT部門だけではカバーできない部分を今後サポートしていただけるとありがたいです。
足立(フェアユース):弊社として、機能についての十分な告知が出来ておらず、大変申し訳ございませんでした。また、このたびは貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。今後も、ユーザーの皆様の声をもとに機能改善およびユーザーサポート体制の強化に努めてまいります。